Q.言葉の教育はなぜ大切なのですか?
A. 豊かな言葉は豊かな心を育てます。美しい言葉は美しい心を育てます。
乳幼児期は基本的な生活習慣を身に付け、
健康、安全、躾、情操といった各方面の教育が必要となります。
どれも重要なことですが、
これらを指導するには、必ず「言葉」が介在します。
いくら素晴らしい指導を行っても、
子供たちの頭の中にそれらを理解する言葉が入っていなければ、
良い成果を上げることはできません。
人間は言葉を使って物事を考えます。
言葉があって初めて記憶し、経験を自分のものとすることができるのです。
従って、幼児期に適切な方法で
豊かな言葉を身に付けさせることが何よりも大切なことなのです。
豊かな言葉は豊かな心を育てます。美しい言葉は美しい心を育てます。
Q.なぜ、幼児期に漢字を学ぶの?小学生からでいいのでは?
A. 幼児にとって、漢字はひらがなより優しいのです。
幼児期は見たもの聞いたものを丸暗記する能力(機械的記銘能力)が非常に高い時期です。
幼児は漢字を見て形を丸ごと覚えてしまいます。
ひらがなやカタカナは、それぞれの文字自体に意味がないため、
読んでいても一つの単語としてなかなか意味をつかむことができません。
対して漢字は表意文字と言われ、それ自体に意味を持つ文字です。
ひらがなやカタカナよりも複雑な漢字は記憶の手がかりも多く、
かえって記憶に残りやすいのです。
しかし、幼児のその能力には臨界期があり、9歳くらいまでと言われています。
幼児の能力を無理なく利用できる時期に漢字を用いた言葉の教育を行うことは、
幼児にとって正に「適時教育」なのです。
この時期に言葉の土台をしっかりと培うことが、とても大切なのです。