読み方のポイント(1)

子供と一緒に ―今日の漢字― では、

1. 学年別漢字配当表にも対応するように作成しております。

学年による順序などではなく、

できるだけ自然や、季節、時事などに対応した記事内容に沿ったものを選んでいます。

配当漢字への対応を主目的とはしていませんが、

記事がかなりの数になった時には、

全て網羅できていればという位置付けで進めています。

2. 読み、意味、語源、成り立ち、画数等は諸説あります。

また、字体やコンピュータフォントの表示の関係で、

字が異なる場合があります。

必要に応じて、より正確な辞典等をご参照ください。

3. 子供、特に幼児期の漢字の習得過程は通常、

鳩→鳥→九
あるいは
金魚→魚→金

というように、

具体的な固有の名称→集合的な名称→抽象的な名称へと進みます。

魚という漢字を単体で見せるより、

「金魚」という文字と画像を一緒に見せて繰り返し読んでみてください。

このようにしていろんな魚に関する言葉や漢字に触れ、

イメージとも一致して、こういう特徴を持つのが”魚”なんだと

認識してこそ、本当に魚という字や概念を理解したといえます。

また、”九”や”金”などは、

数字や色といった具体的な形ではない「概念」でもあるので、

さらに抽象的な言葉であり、固有名詞や集合名詞、あるいは形容詞など、

いろんな言葉や文字、そしてそれに対応する現実のものに五感で触れて、

経験を蓄積し、自分なりの世界や解釈を構築してこそ、

「九」とはこういうものだ、「金」とはこういうものだ、と

把握することができます。

試しに、金魚と魚と金を、

それぞれ子供に説明することを想像してみて下さい。

そしてそれに対する疑問や質問をされた時に、

さらに詳しく的確でわかりやすく

説明して返すことができるかまで考えてみてください。

その説明のしやすさの度合いからも、

抽象度の違いがお分かり戴けるかと思います。

(金魚は実物を見せれば済みますが、魚は、金魚よりも膨大な種類、

形態、生態から、魚の定義を説明しなくてはなりません。

金は、原子としての金、色としての金、お金、金曜日など、

複数の意味や、実物ではない概念でもあるので、

何が金なのかを説明するのが実は比較的難しいのです。)

より複雑で、抽象度の高いものを深く理解するためにも、

まずはその土台となる知識をたっぷりと、自然に、楽しみながら、

幼児期に染み込ませるように吸収することで、

成長とともに、物事に対する認識や理解、感性や思考力、

あるいは、発想や取り組み方が随分と変わってきます。

言葉は、物事を、どれだけ、どのように認識しているかで、

その語彙力や、表現力が決まります。

漢字は表語文字であり、日本語は漢字仮名交じり文であることから、

物事の認識をより高めることができます。

また、外国の言葉や新しい概念も、

漢字に置き換えたり、カタカナなどでも表現して、

巧みに取り入れることができ、

現代でもその高度な表現力と認識力を保っていると言えるのです。

コミュニケーションや表現力などが

色々な場面で重視されるようになりましたが、

言葉の語彙、理解、認識といった土台を

しっかりと自分の中に築き上げることで、

相手に対しても的確で、

また豊かな言葉を使うことが出来るようになります。

色々説明しましたが、実際にやることはとっても簡単です。

まずはとにかく、楽しんで、

大人と同じように、漢字仮名交じりの日本語に親しみ、

またその言葉に対応した物事にも、

自分の体と五感をしっかり使って体験すること。

言葉への向き合い方で、

学力のみならず、思考や生き方まで大きく変わります。

情緒豊かで心地よい言葉を、親子で一緒に体得していってくださいね。

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